R言語で、月日年時分秒の順に並んでいる文字列または数値をPOSIXctオブジェクトに変換する方法について解説します。時間に関する処理はtidyverseパッケージに含まれているlubridateパッケージを使うのがとても便利です。ここでは、lubridateパッケージのmdy_hms()の使用方法についてお伝えします。

mdy_hms()の概要

mdy_hms()は、月日年時分秒の順に並んでいる文字列または数値をPOSIXctオブジェクトに変換するための関数です。mdy_hms()は、すべての非英数字区切り文字(frac = TRUE の場合は “.” を除く)を認識し、異種の日付と時刻の表現を正しく処理します。

mdy_hms()の使い方


mdy_hms(
  ...,
  quiet = FALSE,
  tz = "UTC",
  locale = Sys.getlocale("LC_TIME"),
  truncated = 0
)

mdy_hms()の引数

年、月、日、時、分、秒の形式で表された日付の文字ベクトルを指定します。

quiet = FALSE

TRUEの場合、関数は通常のメッセージを表示せずに評価されます。

tz = NULL

日付を解析するタイムゾーンを指定する文字列を指定します。
文字列は、ユーザーの OS で認識されるタイムゾーンである必要があります。

locale = Sys.getlocale(“LC_TIME”)

ロケールを指定します。
使用するロケールについては、localesを参照してください。Linux システムでは、system(“locale -a”)を使用して、インストールされているすべてのロケールを一覧表示できます。

truncated = 0

切り捨てられる形式の数を整数で指定します。

mdy_hms()の戻り値

POSIXct日付時刻オブジェクトのベクトルを返します。

準備

あらかじめ、tidyverseパッケージを読み込んでおきます。


library(tidyverse)

月日年時分秒の順に並んでいる文字列をPOSIXctオブジェクトに変換する

月日年時分秒の順に並んでいる文字列をタイムゾーン日本標準時としたPOSIXctオブジェクトに変換するには次のようにします。


mdy_hms(c("01-01-2000 08:15:30", "06-15-2005 12:30:20"), tz = "Asia/Tokyo")

[1] "2000-01-01 08:15:30 JST" "2005-06-15 12:30:20 JST"

月日年時分秒の順に並んでいる数値をPOSIXctオブジェクトに変換する

月日年時分秒の順に並んでいる数値をタイムゾーン日本標準時としたPOSIXctオブジェクトに変換するには次のようにします。


mdy_hms(c(1012000081530, 06152005123020), tz = "Asia/Tokyo")

[1] "2000-01-01 08:15:30 JST" "2005-06-15 12:30:20 JST"
R×lubridate::mdy_hms 月日年時分秒の順に並んでいる文字列または数値をPOSIXctオブジェクトに変換する