R言語で、文字列を最小幅にパディングする方法について解説します。文字列の操作には、tidyverseパッケージに含まれているstringrパッケージを使用するのが便利です。ここでは、stringrパッケージのstr_pad()を使用した方法についてお伝えします。
str_pad()の概要
str_pad()は、文字列を最小幅にパディングするための関数です。str_length(str_pad(x, n))が常にn以上になるように、文字列を固定幅にパディングします。
str_pad()の使い方
str_pad(
string,
width,
side = c("left", "right", "both"),
pad = " ",
use_width = TRUE
)
str_pad()の引数
string
文字ベクトルまたは文字ベクトルに変換可能なものを指定します。
width
パディングされた文字列の最小幅を指定します。
side = c(“left”, “right”, “both”)
パディング文字を追加する側(左、右、または両方)を指定します。
pad = ” “
パディング文字(デフォルトはスペース)を指定します。
use_width = TRUE
FALSEの場合、文字列の幅ではなく長さを使用します。違いについては、str_width()/str_length()を参照してください。
str_pad()の戻り値
stringr/width/pad と同じ長さの文字ベクトルです。
準備
あらかじめ、tidyverseパッケージを読み込んでおきます。
library(tidyverse)
使用例
文字列「りんご」と「ごりら」、「らっぱ」をそれぞれパディングしたベクトルを取得するには次のようにします。
rbind(
str_pad("りんご", 10, "left", "-"),
str_pad("ごりら", 10, "right", "-"),
str_pad("らっぱ", 10, "both", "-")
)
[,1]
[1,] "----りんご"
[2,] "ごりら----"
[3,] "--らっぱ--"