R言語で、因子水準を左または右にシフトして末尾で折り返す方法について解説します。因子の操作には、tidyverseパッケージに含まれているforcatsパッケージを使用するのが便利です。ここでは、forcatsパッケージのfct_shift()を使用した方法についてお伝えします。
fct_shift()の概要
fct_shift()は、因子水準を左または右にシフトして末尾で折り返すための関数です。fct_shift()は、順序付けられた因子のレベルが実際には循環的であり、開始点の規則が異なる場合に便利です。
fct_shift()の使い方
fct_shift(f, n = 1L)
fct_shift()の引数
f
因子を指定します。
n = 1L
正の値は左にシフトし、負の値は右にシフトします。
準備
あらかじめ、tidyverseパッケージを読み込んでおきます。
library(tidyverse)
解説のために、次の因子を使用します。
f <- fct(c("a", "b", "c"))
f
[1] a b c
Levels: a b c
使用例
因子水準を左または右にシフトして末尾で折り返すには次のようにします。
fct_shift(f, 1)
[1] a b c
Levels: b c a